一人ビジネスや小さな会社の社長の悩みに、商品・サービスが売れない・・・。
という悩みがあります。
商品が売れないと、価格を下げようか? チラシを撒こうか? キャンペーンをしようか?
などと考える社長が多いようです。
でもその前に、変えてほしい考え方があります。
それは、「商品中心」の考え方!(プロダクトアウト)
商品中心の考えからの脱却が必要
もちろん商品中心で考えていいものもあります。
例えば、革新的な機能や効能をもった商品なんかは商品中心に考えても良いかも知れません。
アップルのアイフォンなんかはプロダクトアウトのウェイトが高い典型例でしょう。
日本でいえば、ソニーのウォークマンなんかもプロダクトアウトですよね。
しかし、我々ちいさな会社には到底できないのではないでしょうか?
(できる!というかたがおられたらすいません。でもこのブログはお役にたてそうにありません)
だから、「商品中心」の志向から脱却しなければならないのです。
商品中心の考え方は、TVCMや新聞・雑誌広告など膨大な広告費が使える、大手企業の土俵なのです。
マーケットインの思考でマーケティングする
一人ビジネスや小さな会社、店舗ビジネスのオーナーは、お客さんが望んでいるもの(悩みを解決するもの、幸せにするもの)をつくり、提供する。
この考え方を“マーケットイン”といいます。
一方、商品中心の考え方は“プロダクトアウト”になります。
マーケットインはお客さんのいうとおりに商品・サービスをつくる?
いいえ、違います。
お客さんは、マーケッターではありません。ウソもつきます。
以前こういううことがありました。
ある歯科医院の話し。
院長は、診療時間を少し短縮したいと考えていました。
そして、患者さんに診療時間に対するアンケートを取ったのです。
さて、その結果は・・・
もう予想されましたか?
ある患者さんは、もっと早く診療所を開けてほしい。そうすれば歯医者に通ってから仕事に行ける!
またある患者さんは、もっと夜遅くまで開けてほしい。そうすれば仕事終わりに歯医者に通える!
土日も開けてほしい。普段は忙しいので!
まぁこんな声が少なからず集まってしまいます。
たとえ、患者さんの要望に応えて、早朝に開けてもその患者さんは来ることはないでしょう。
遅くまで開けても、その患者さんは仕事の都合で行けなくなった!といってキャンセルが入るでしょう。
結論は、歯科医師から便利屋にステイタスが下がったということです。
結局、診療時間を短縮する機会を逃してしまった・・・という結果が残りました。
専門家としてアドバイザーになる
勘違いしないでください。
マーケットインとは、お客さんの悩み事や望みをかなえてあげられる商品・サービスをメッセージとともに提供することです。
あなたのビジネスはプロダクトアウトになっていませんか?
商品を愛するあまり、商品を通じて自分の正当性を押しつけていませんか?
マーケットインはお客さんのいうことを聞くことではありません。
お客さんの問題点を解決する「アドバイザー」という気持ちでいいのではないでしょうか?
あなたは、お客さんよりも専門知識が高いのです。
問題解決業として自分の“商品・サービス”を見つめてみませんか?